鬼は外、福は内!『節分の黒豆茶』恵方巻きのお供にも

2月3日の夕方になると「鬼は外、福は内」と豆まきをして、年の数だけ豆を食べる。「節分は2月3日」と子どものころからすり込まれていたのに、「今年の節分は2月2日です」「明治30年以来124年ぶり」などとあちらこちらで目にします。

木製の器に入った節分の豆

節分とは「季節を分ける」という意味で、二十四節気の立春・立夏・立秋・立冬の前日のこと。冬から春に移る立春は古来より1年の始まりとして重んじられていたため、特に立春の前日が「節分」として広く定着したそうです。

暦の二十四節気は、地球が太陽の周りを回る「公転」にかかる時間をもとにしています。1年(春分点を出てから再び春分点に達するまでの太陽の黄道上の位置)を24等分し、約15日ごとの節気に分けたもの。暦は国立天文台が決めていて、毎年2月に翌年の分が発表されるそうです。

地球が1周する時間を「1年=365日」としていますが、ぴったりではなく太陽の位置は4年で24時間分ほどずれるため、366日にする「うるう年」があります。それでもズレが完全にはならないため、立春も2月4日になったり3日になったりするのです。

2月2日の節分は、2022年は2月3日へ戻りますが、なんと、2025年から4年ごとに再び2月2日が続いて、今世紀末にかけて頻度が高まる傾向にあるそうです。ちなみに、37年前の昭和59年は立春の日が2月5日で節分が2月4日だったそうです。覚えてないけど…

お盆に黒豆と黒豆茶

古くから季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられていました。鬼は邪気や厄の象徴とされ、形の見えない災害、病、飢饉など、人間の想像力を越えた恐ろしい出来事は鬼の仕業と考えられ、節分の豆まきはその邪気を追い払うために、行われるようになったそうです。

炒った豆は福豆と呼ばれ、その豆をまき、自分の年の数だけ食べることで邪気を追い払い、病に勝つ力がつくといわれています。そんな節分にちなみ、黒豆を使ったハーブティーを作りました。素朴でほっとできる黒豆茶は、体質改善に役立つのも魅力です。

「まめに働く、まめに暮らす」との語呂合わせから無病息災を願う食材として、おせち料理にも欠かせない黒豆ですが、健康茶としても知られています。アントシアニンが豊富で、これが血液をサラサラにする力があるとして注目されています。また、イソフラボンを含むため更年期障害の予防なども期待できます。

黒豆はシングルでもおいしく飲めますが、「おいしいけど少し苦味が残る」と子どもが言うので、ブレンドティーの飲み比べをしました。爽やかなレモングラスや甘さのあるリコリス、スパイシーなシナモンやジンジャーなどは相性もよくおいしいですが、節分ということで、豆の香ばしさが引き立つハーブ2種類を選びました。

Herbal tea Recipe

黒豆茶にマルベリーとルイボスの茶葉の入った器

1つは、老化の原因とされる活性酸素を抑える抗酸化成分たっぷりのルイボス。香ばしいルイボスとのブレンドは、コクがあってより豆感が楽しめます。もう1つは、血糖値の上昇を抑えたり腸内環境を整えてくれるマルベリー。緑茶風味のマルベリーとのブレンドは、恵方巻きのお供にぴったりです。

《1杯分の材料》
・黒豆・・・小さじ 1
・ルイボス or マルベリー ・・・小さじ 1/2
・お湯・・・200cc

《作り方》
1. 材料のハーブを茶こし付きのカップに入れます。
2. お湯を注ぎ、蓋をして約3分間蒸らします。
3. 蓋をはずして、できあがりです。

節分の黒豆茶

感 想

momo評価 ★★★★★
黒豆のみはコーヒーのような苦味が後味に残りましたが、一番好きな飲み方は、リコリスの黒豆茶です!ルイボス:黒豆=1:1は、ルイボスのクセがなくなって、黒豆の苦味もなくなって、でも黒豆茶というよりちょうどいいルイボスティーに。レモングラスやシナモンとジンジャーもおいしいけど、節分っぽくないかもです。黒豆は何に入れてもまろやかになって、とてもおいしくなるけど、他のハーブが強くなったら入ってることに全く気づかなくて、黒豆には悪いけど脇役です。豆っぽさを残すにはレシピ通り2:1がいいと思います。


miko評価 ★★★★★
黒豆のみも好みです。マルベリーのほうは食事と合わせやすい風味で、ルイボスのほうは一息つきたい時のコーヒーの代わりにもなりそう!気分によって飲み分けたいです。