風邪のつらい症状を和らげるユーカリやペパーミントの『ス〜ッとマスクスプレー』

今年の暖かい12月もついにここまで。気温は下がり、空気が乾燥する冬がきました。うっかり風邪をひいてしまったら、鼻や喉のつらい症状を和らげてくれるスプレーを、マスクにシュッ!ユーカリやペパーミントのス~ッと鼻に抜けるような香りで呼吸も楽になります。

グリーンと不織布マスク

コアラが食べることでも有名なユーカリは、たくさんの種類があって、アロマテラピーで使われる品種にも、香りや効果に微妙な違いがあります。最も代表的なのはグロブルス種ですが、刺激が強め。マスクに含ませて吸入したり、小さな子どもに使うなら、香りも穏やかなラディアタがおすすめです。

風邪といえばユーカリといわれるほど、呼吸器系のトラブルに大きな効果をもたらします。ヴィックス・ヴェポラッブにも天然のユーカリ精油が配合されているそうです。ペパーミントは、風邪による喉や頭の痛みを鎮めてくれたり、鼻づまりや痰の排出に役立ちます。抗菌力がケタはずれのティートゥリーは、風邪予防にも役立ちます。

コロナウィルスやインフルエンザウィルスはエンベロープと呼ばれる脂質で包まれていて、これに精油が吸着することで、ウィルスが私達の細胞に侵入・吸着するのを阻害する作用があるそうです。なので、精油が最も抗ウィルス作用を示すのは感染初期。かかる前にティートリーをマスクに含ませておくのは、かなりおすすめです。

抗菌力の高い香りは効果的ですが、ラベンダーなどストレスケアの香りも欠かせません。風邪をひいている時、ひきそうな時は、心身のバランスが崩れ、免疫も落ちている時。天然のいい香りは心身の疲れをほぐしたり、自律神経のバランスを整えてくれるので、風邪の予防にも役立つといわれています。

ユーカリやペパーミントのマスクスプレーの材料

《材料》
・ユーカリ・ラディアタ(精油)・・・2滴
・ペパーミント(精油)・・・1滴
・ティートゥリー(精油)・・・2滴
・無水エタノール・・・3ml
・精製水・・・2ml

《用意する道具》
・スプレー容器
・計量カップ
・計量スプーン

手作りマスクスプレーは、ボデュー用スプレーの材料がポピュラーなようですが、ひと吹きの香りが強く長持ちするよう、香水の分量で作りました。直接お肌には使えません。香りが強すぎる場合には精製水で調整してください。

作 り 方

1

ビーカーに無水エタノール3mlを入れます。

無水エタノール3ml入れたビーカー

2

精油を入れます。ユーカリ2滴、ペパーミント1滴、ティートゥリー2滴。先にエタノールで精油を溶かしてから、水を入れる必要があります。この順番は必ず守りましょう。

ティートゥリー精油を入れたビーカー

3

精製水2mlを入れます。市販のミネラルウォーターでも大丈夫です。

精製水2ml入れたビーカー

4

スプレー容器に移します。

スプレー容器に移す

5

できあがりです。作成日を記入して、香りの調子を確かめながら約1ヶ月以内で使い切りましょう。使うときにもよく振ってください。色がつくことがあるので気になる方は注意してくださいね。直接お肌に触れないようマスクの外側から吹き付けます。

ユーカリやペパーミントのマスクスプレー

無水エタノールって?

精油と水を混ぜる目的で使用します。エタノールはアルコールの一種です。無水エタノールとは、純度が99.5%以上のアルコール。その名の通り、水を(ほとんど)含まないエタノールです。

揮発性が高いことで、無水エタノールには殺菌や消毒効果はほぼありません。日常で使われる消毒用エタノールは、殺菌消毒効果が最も高いとされる濃度80%くらいにあらかじめ希釈されたもの。無水エタノールも精製水で80%に希釈すると消毒用エタノールとして使えます。水にも油にも溶けやすいエタノールは、水溶性の汚れにも油汚れにも効果を発揮します。

ただし注意点として、アルコール濃度の高い無水エタノールは引火しやすいので、使用中はガスコンロなどの火は使わないようにしましょう。また揮発性が高いので、容器はしっかり密閉しましょう。もちろん飲んだり、目に入れたりしてはいけません。

今回使用したおすすめの精油

1種類の植物の香りだけでも多くの作用が期待できますが、さらにいろいろな個性をもつ精油をブレンドすることで相乗効果を得ることができます。自分の目的や好みにぴったりな香りを探しましょう。香りの揮発速度を「ノート」といい、「トップ、ミドル、ベース」の3つに分類されます。それぞれのノートをバランスよくブレンドすることによって、長時間安定した香りを楽しむことができます。また精油の香りは、大きく「ハーブ系、柑橘系、フローラル系、オリエンタル系、樹脂系、スパイス系、樹木系」の7つのタイプに分けられます。同じタイプの精油は、ブレンドする時にも相性がよく調和のとれた香りを作れます。

ユーカリの木のイラストユーカリ・ラディアタ
主成分は1,8-シネオールで、フレッシュで清涼感のある香り。ユーカリ精油で共通する作用は、抗菌、抗ウイルス、抗炎症作用に優れ、気管支炎や花粉症のカタル症状、喉の不調などに最適。風邪や花粉症の時期に香らせれば、空気を浄化して症状の緩和や予防に役立ちます。皮膚刺激が少なく香りも穏やかなラディアタは、スキンケアにも用いられます。

ペパーミントのイラストペパーミント
お菓子や薬品などに広く利用されています。主成分はℓ-メントールで、神経を刺激する作用と鎮静する作用を合わせもちます。眠気を覚ましたい時やリフレッシュして集中力を高めたい時にぴったり。消化不良、吐き気、過敏性症候群による胃痛など消化器系の不調、咳や喉の痛み、鼻づまりや花粉症など呼吸器系の症状にも効果的。

ティートゥリーの葉のイラストティートゥリー
清涼感のあるシャープな香り。 抗菌・抗真菌、抗ウィルス、抗炎症、消臭など多くの作用がありますが、皮膚や粘膜に対しては刺激が少なく、古くから万能薬として利用されていました。風邪や花粉症の予防・症状にも有効で、特に冬場や春先の香りにおすすめ。部屋の空気を浄化し、いやなにおいを取り除く効果も。

ラベンダーのイラストラベンダー
爽やかであたたかみのあるフローラルの香り。交感神経を落ち着かせる、リラックスの代表選手。鎮静、鎮痛、抗うつなど幅広い効能で万能といわれます。作用が穏やかで子どもにも安心して使用できるのも大きな魅力。頭痛、筋肉痛、月経痛などの鎮痛、やけどや傷の手当て、スキンケアにも有効。

アロマクラフトを作るときの注意

精油は、香りがいいだけでなく、肌や体によい有効成分を含んでいますが、植物の中にある自然の状態よりもはるかに濃い状態になっています。そのまま使うと刺激が強いため、肌トラブルの原因になります。そこで、皮膚に使用する際は、精油を安全な濃度に薄めることが大切です。

AEAJのガイドラインでは、ボディートリートメントの際の希釈濃度の目安を1%以下、顔に使用する際は0.1%〜0.5%以下と定めています。ただし、これはあくまでも目安なので、必要に応じてガイドラインよりもさらに低い濃度から使用することをおすすめします。また、事前にパッチテストを行なって安全の確認を行うことも大切です。

自分のお肌に合わせて材料を混ぜたいのですが、お肌に使う場合は特に、精油のグレードなどには注意が必要です。信頼できるお店から買うようにするなど、製品そのものの安全性にも配慮してください。消費期限内のものを使ってください。

もし何か問題が出た場合は、使うのをやめて、必要に応じて医師の診察を受けてくださいね。精油には、幼いお子さま、妊娠中の方は使えないものがあります。持病のある方や体調がすぐれない方も注意が必要です。使用の際は十分ご注意ください。