勉強の秋!『ローズマリー』で記憶力アップ+効率的な暗記法を紹介

読書の秋、芸術の秋、勉強の秋、などといわれますが、暑さもひと段落して、いろいろなことに集中できる秋ですね。わたしは夏前から受講中の講座の勉強をしています。

でも、詰め込んだはずの知識がこぼれていくような、ガッカリ感を何度も味わう今日このごろ。もともと暗記は得意なほう、という同世代の友だちも「昔ほど覚えられない!」と、たいてい共感がえられるのですが、加齢とともに脳機能が衰えてくるという悲しい現実があるようです。

とはいえ、集中できる環境づくりや効率的な暗記法を意識するなど、ちょっとした工夫でパフォーマンスは上がります。いくつになっても、いろいろ学んで、新しいことにもチャレンジしたいですね。

ローズマリーの香りで認知症予防

まずは、アロマテラピーが脳に与える影響の程についての確認です。香りをかいで心地いい、といったリフレッシュ効果を得るのはもちろん、精油成分が脳にはたらきかけることによる認知機能の向上が実証されています。

五感のなかで嗅覚だけが唯一、大脳新皮質を経由しないままダイレクトに大脳辺緑系に伝わります。その香りの情報が届く大脳辺緑系には、記憶をつかさどる「海馬」という部位があります。認知症になるとこの海馬がダメージを受け、記憶障害を起こすといわれています。

脳の仕組み

鳥取大学の研究

鳥取大学医学部の研究で、嗅神経を刺激すれば海馬の機能が回復することが報告され、テレビ番組などでも話題になりました。

認知症のはじまりは、物忘れよりも先に嗅覚に現れ、まずはにおいがわからなくなるといわれているそうです。加齢にともなう物忘れと認知症には大きな違いがありますが、アロマテラピーで嗅覚を刺激することで海馬が活性化されて、中でも、ローズマリーの香りをかぐと、認知症が改善するだけでなく、予防もできることがわかったそうなのです。

教授がさまざまな香りを試してみた結果、ローズマリーの中でも「ローズマリー・カンファー」が最も認知症の予防・改善につながることがわかったそうです。

効果的なアロマテラピーの方法

研究では、昼と夜で別の香りをかぐことで、より予防効果が高まるそうで、昼はローズマリー&レモン、夜はラベンダー&オレンジを2時間程度かぐと効果的なようです。

昼:ローズマリー 2滴 + レモン 1滴
夜:ラベンダー 2滴 + オレンジ・スイート 1滴

ローズマリー、レモンは集中力を高め、記憶力を強化する作用があり、ラベンダー、オレンジ・スイートは、心身への鎮静作用があります。

大学の研究によっても明らかになっているアロマテラピーのパワー。認知症の予防はもちろん、仕事や勉強の環境づくりにも取り入れて、脳機能を高めてパフォーマンスアップしましょう。

ただし、ローズマリー・カンファーの香りは、量や濃度などに注意が必要な精油になります。てんかん患者や血圧の高い人、乳幼児、妊婦、アレルギー体質の人は使用を控えた方がよいとされています。

ローズマリーとケモタイプ

ローズマリーのドライハーブと精油

ケモタイプとは、同じ植物でありながら、気候、土壌といった生育条件が異なると、その影響によって、抽出される成分構成に大きな違いがあるものを分類する考え方です。ケモタイプごとに特有の香りや作用があります。

ローズマリーは、シネオール、カンファー、ベルベノンの3種に分類されます。ローズマリーには、いずれの成分もすべて含まれているので、同じような作用もありますが、1番含有量が高い化学成分の名前でよばれます。生育する環境に適応しやすいローズマリーは、ケモタイプが存在するんですね。

シネオール

シネオールは正式名称1,8-シネオールといわれ、抗菌・抗ウイルス作用、去痰作用などをもつ成分で、呼吸器系の不調に威力を発揮するといわれています。

カンファー

カンファーは樟脳ともいわれ、古くから防虫剤でもおなじみです。鋭い香りです。血流などの循環機能が高まるため、血行不良からくる肩こり、腰痛や筋肉痛などを緩和します。ただし、神経毒性があるので、使う量や濃度などに注意が必要です。数%程度の含有率でも、わりと強く作用するそうです。

ベルベノン

ベルべノンは、肝臓の強化、ホルモンバランスの調整をもつ成分で、デトックスやスキンケアにもよいとされます。毒性は低いものの、使用には注意が必要な成分です。

使いやすさでは、ローズマリー・シネオール

ローズマリー自体が、血圧の高い方、乳幼児、妊娠、授乳中の方は使用を控えたほうがいいですが、一般的にはローズマリー・シネオールが、毒性がなく、1番作用が穏やかで使いやすいと思います。1,8-シネオールを多く含み、カンファーが少ない、マイルドでさわやかな香りが特徴です。目的にあった使い方をするのが、この精油を活用する秘訣ですね。

効率的な暗記法の紹介

本やノートのおかれた机

好奇心が記憶力を高める

おとなになっても記憶力や暗記力が必要な場面はついてまわりますよね。

昔はもっと覚えられたのになぁ・・
もっと記憶力がよかったらなぁ・・

ついこんな気持ちになってしまいます。年齢とともに脳機能が衰えてくる現実には抗えませんが、好奇心がかきたてられると、脳の老化スピードが抑えられると同時に、脳は成長し続けることができるそうです。なんかわかる気がする・・

好奇心がかきたてられて、楽しい!と感じると、脳はドーパミンという神経伝達物質を分泌。ドーパミンには記憶力を高めたり、認知機能が活性化されることがわかっているそうです。おとなに比べて子どものほうがドーパミンが多く分泌されているため、昔はもっと、好奇心旺盛で多くを記憶できたのでしょうね。

なので、これを踏まえて、あえて意識してモチベーションを上げることも大切なことですね。

記憶の仕組みを探る

脳は、自分にとって価値の低いと思うものを忘れるようにできているのだとか。基本、忘れる生き物なんですね。ほんとに、ほんとに。そんな都合よく好奇心や興味のある事柄ばかりではないのが現実。どうすれば覚えたことを記憶にとどめておけるのでしょう。

人間の記憶には、短期記憶、長期記憶の2種類があるといわれています。どんな情報も、最初は短期記憶に入り、情報の記憶の仕方を工夫することや、短期間の中で繰り返し学習することで、長期記憶に移行しているそうです。長期記憶はいつでも取り出せる状態になっています。

記憶力が弱い、暗記が苦手、という人の多くは、勉強したことが長期記憶に移行する前に抜けてしまっているようです。(←わたし)

短期記憶には限界がありますが、長期記憶には限界がないそうですよ。

名前が出てこない、物忘れが多いかも、脳の老化?と感じたら

記憶力は、脳の血流のよさと大きく関係していて、血流がよくないとはたらきが半減。健康の良し悪しが記憶力にも直結します。まずは、食事(栄養)、運動、睡眠、ストレス対処といった健康面を整えることが最重要。これができたら苦労しない・・ですが。

脳の血流促進、睡眠の質を高めることは、アロマテラピーの得意なところです。脳や体の血流を促進するローズマリー、質のよい睡眠には鎮静作用のあるラベンダーの香りが役立ちます。

人間の脳は、夜、眠っている間に記憶を整理します。新しい情報だけでなく、複雑な運動スキルも睡眠中に保存されるそうです。記憶の定着には、質のよい睡眠は絶対条件なのです。

効率的な暗記法

勉強に暗記は付きものですよね。人によってはすぐに覚えてしまって、暗記が得意な人もいますが、暗記に苦しんでいる人も多いのではないでしょうか。

暗記とは、長期記憶にもっていく作業といえます。短期記憶から長期記憶に移行するには、記憶率が0になる前に復習することが有効だそうです。そのため、復習の作業が不可欠なんです。

そして、覚えた情報をサッと引き出すためには、アウトプットの訓練も欠かせません。繰り返し思い出すほど、その記憶は強化されます。暗記が苦手という人には、インプットの作業で終わってしまっていることも多いようです。(←わたし)

アウトプットのなかでも、人に教えるのはとくに効果的だそうです。

ステップ法

1歩ずつ確実に覚えていく方法です。章ごとにこまめに戻ると効率的だと思います。

(例)1章→2章→1章→3章→2章→3章→4章

ただし、1週目で全部理解して覚えようとしないで、サクサク前に進めるのがポイントです。

ホールド法

1. 覚えたいことに意識を集中させます
2. 覚えたら15秒間ぼーっとします
3. 15秒経ったら、覚えたことを声に出したり、ノートに書いてアウトプットします

短期記憶が長期記憶に変わるまでに必要な時間は、15秒といわれているそうです。これを繰り返して、より確実に短期記憶を長期記憶へと変えていく方法です。

リマインドプッシュ暗記法

「覚えよう」とする勉強より、「思い出そう」とする勉強方法です。覚える作業はサクッと済ませて、思い出す作業に力を入れます。

わたしが実践している(・・しようとしている?)のが、このリマインドプッシュ暗記法です。ハーブの学名、成分、覚えないと・・

1. 覚えたいことを思い出しやすいかたちにまとめます
2. 目を閉じて、10〜30回ほど唱えます
3. 徐々にはやく唱えることで、さらに限界まで圧縮します

圧縮できていない情報を何回も思い出そうとすると、すぐ疲れてしまいます。思い出すことを重視した勉強法には、この圧縮する作業が大切です。

1時間後、3日後、10日後と、思い出せないものはミスノートを利用して、定期的に確認します。

ミスノートとは、覚えきれていない内容を、頭の中だけにおいておかず、ノートにまとめたものです。1冊にまとまっていると効率的です。

瞬読法

右脳速読法「瞬読」で話題ですね。できたらいいなーと期待を込めて暗記法の1つに入れました。

見たもの全体を、映像や写真のようにイメージ化して、そのまま脳にインプットするという方法です。相当な努力が必要ですが、おとなでも訓練次第でできるようになります。右脳でのイメージ化により長期記憶につながりやすいそうです。

記憶を定着させるには復習が重要ですが、瞬読法の読書スピードによって、短期間での反復を可能にできるのも魅力ですよね。

まとめ

  • 昼はローズマリー+レモン、夜はラベンダー+オレンジ・スイートを2時間程度かぐと認知症の予防・改善に効果的
  • 記憶力を高めるドーパミンが分泌されるような好奇心をもって向き合う
  • 記憶力の向上には、食事、睡眠、運動が大切。アロマテラピーで脳の血流促進、睡眠の質を高めるのはおすすめ
  • 暗記法には、ステップ法、ホールド法、リマインドプッシュ法、瞬読法などがある
  • 暗記は、インプット+アウトプットが欠かせない。反復をするほど効果的