『子どものしもやけ対策』にラベンダーのマッサージオイルで血行促進

今年の11月は、下旬に入っても最高気温は広い範囲で20度を超えるという暖かい秋。気温差には要注意ですが朝晩もさほど冷えず、夏日もしばしば。しかし、わが子の足は早くも冬モードになっていました。手と足にしもやけ発生です。

しもやけ対策に効果的だったこと。(2ヶ月後の話)
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ムートンブーツを履いて黄色く紅葉したイチョウの落葉の上に立つ

足のしもやけには例年悩まされます。しかも手は初!足に汗をかきやすい、血流がよくないとしもやけになりやすいようです。体が温まって足汗をかくと靴下が湿気ますが、そのあと外気で体が冷えるとしもやけが発生するようなので、予防策は靴下を履き替えること。手は濡れたままにしないで、しっかり拭くように促しましたが、やはり学校でこまめに靴下を替えるのはむずかしいですね。

厚めの靴下にする、締め付けないようにする、ちなみに靴下は、ウールや綿の天然素材が温かさを保ちながら湿気を逃がしてくれておすすめだそうです。40度のお湯と5度の水を交互につける、ビタミンEの摂取を意識する、などの血行促進の対策も効果的とのことで、いろいろ意識していますが、季節が進むにつれしもやけの進行も早くて早くて・・・

体を動かすことは大好きなので、もともと基礎代謝が低く、冷え性で体温が低いのも原因の1つかもしれません。子どもが自分でケアできる年齢になってきたので、いつも使いたくなるような香りのいい精油入りのマッサージオイルで、こまめなケアで予防できるといいなと思います。

しもやけは、抹消の毛細血管まで十分に血液が循環しないためにおきてしまいます。そこで、血行を促して炎症をやわらげてくれる精油を使います。しもやけに効果的な精油を調べると候補はいくつか挙がりますが、香りも好みに寄せて、ラベンダー、ヘリクリサム、フランキンセンスのブレンドで作ることにしました。キャリアオイル(植物油)は、マカデミアナッツオイルを選びました。

ラベンダーのアロママッサージオイルの材料

《材料》
・ラベンダー(精油)・・・3滴
・ヘリクリサム(精油)・・・1滴
・フランキンセンス(精油)・・・1滴
・マカデミアナッツオイル・・・25ml

キャリアオイルには、スイートアーモンドオイルやホホバオイルも使いやすいと思います。今回使用したマカデミアナッツオイルは、ベタつきにくいので子どもに使いやすく、たっぷり使いたいので比較的安価なものから選びました。

作 り 方

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アロママッサージオイルでは、精油の濃度が、全体の約1%以下(フェイシャル用や敏感肌の方は、0.1~0.5%がおすすめ)になるように作ります。今回は、25mlのキャリアオイルで作るので、精油1%は0.25mlということになります。

(1)植物油25mlに対しての1%は何mlかを算出します。
   25ml×0.01=0.25ml

(2)(1)で算出した数字を精油1滴の量で割ります。
   (0.05mlで計算)
   0.25ml÷0.05ml=5滴

精油瓶のドロッパー(1滴の量)を確認しましょう。今回は、生活の木とエンハーブの精油を使用しました。生活の木:1滴=0.05ml/エンハーブ:1滴=0.06ml

2

ビーカーにキャリアオイルと精油を入れ、ガラス棒で混ぜるのが一般的な作り方ですが、ちょっと手抜きして精油をキャリアオイルの瓶に直接入れます。

生活の木に「植物油付け替えポンプ」という便利な道具があって、それを使います。(瓶の高さに合わせてチューブを切って使います。吐出量:約0.2ml)

ハサミを使ってドロッパーのチューブを切る

3

精油を入れます。ラベンダー3滴、ヘリクリサム1滴、フランキンセンス1滴。ラベンダーのみ5滴でもいいと思います。

マカダミアナッツオイルの瓶にラベンダー精油を加える

4

蓋を閉めて、瓶をシャカシャカよく振って、できあがりです。作成日を記入して、1ヶ月程度で使い切りましょう。しもやけが悪化する前に、血行を促すようにしっかりマッサージします。皮膚を柔らかくしてくれるので、手足のマッサージオイルとしてわたしも一緒に使っています。

ラベンダーのアロママッサージオイルのボトル

キャリアオイルについて

植物から採れた油脂のことです。種子や実などから採れたオイルは肌に優しく、浸透しやすいので、そのままマッサージやお肌の手入れに使用したり、1番の役割は、精油を希釈してお肌にとって使いやすくすることです。アロマテラピーにおいて、植物油はベースオイル、キャリアオイルなどと呼ばれています。精油を皮膚から体内へ運ぶ(Carry)ことから、キャリアオイルという名前がついたといわれています。

今回使用したおすすめの精油3種

精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花びら、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出された芳香成分で、100%天然の素材です。有効成分を高濃度に含んだ精油は、それぞれが独特の香りをもっていて、空気に触れると蒸発します。水より比重が軽くて浮くことや、油になじみやすいことなどから「油」「オイル」という言葉がついていますが、油脂とはまったく別の物質です。

ラベンダーのイラストラベンダー
爽やかであたたかみのあるフローラルの香り。交感神経を落ち着かせる、リラックスの代表選手。鎮静、鎮痛、抗うつなど幅広い効能で万能といわれます。作用が穏やかで子どもにも安心して使用できるのも大きな魅力。頭痛、筋肉痛、月経痛などの鎮痛、やけどや傷の手当て、スキンケアにも有効。

ヘリクリサムのイラストヘリクリサム
甘い香りですが、独特なので好き嫌いはあるかもしれません。細胞再生作用、消炎、血流改善、免疫力アップ、抗菌作用など数多くの作用があります。特に、肌に対する再生力が高く、傷の治癒に優れています。老化肌にも効果的で、炎症やニキビにもいいといわれ、スキンケアには最適です。

フランキンセンスのイラストフランキンセンス
オリバナム・乳香ともいわれます。香料の中で最も古い歴史を持つ香り。心の滞りをなめらかにし、深くゆっくりとした呼吸を取り戻します。集中させるので瞑想やヨガにも向いています。呼吸を深めるので、免疫力の向上、喘息・気管支炎など呼吸器系の不調に役立ちます。肌のアンチエイジング効果にも優れます。

マッサージオイルにおすすめのキャリアオイル

マカデミアナッツオイル
肌に潤いを与えるオレイン酸、人の皮脂にも含まれるパルミトレイン酸を多く含みます。このため、皮膚への刺激が少なく、肌になじみやすいのが特徴です。肌の老化を防ぎ、血液やリンパ液の流れを活発にします。酸化しにくく、比較的長く保存できるのも魅力です。

スイートアーモンドオイル
肌をやわらかくするたんぱく質を多く含むほか、ミネラル、ビタミン、オレイン酸を豊富に含み、肌に栄養と水分を補給してくれます。使用感はやや重め。サロンなどでも人気の高いオイルです。肌のかゆみを抑えたり、肌の疲労を回復したりする効果も。全身に使うことができるうえ、ベビーマッサージにも向いています。

ホホバオイル
オイルとはいっても厳密には油脂ではなく、液状の植物ロウ。このため、酸化しにくく長期保存が可能です。すぐれた保湿作用と、皮脂分泌のバランスをとる作用があり、すべての肌質に使えます。人の皮脂と同じ成分を含んでいるため、浸透性があります。ヘアケア、スキンケアなどさまざまな目的に使用できます。

グレープシードオイル
ワインを製造するときに残るブドウの種を原料とするオイル。肌に潤いを与えるリノール酸、肌の老化を防ぐビタミンEを豊富に含み、オイル自体が日持ちするのも特徴。肌への刺激やアレルギー性が少なく、敏感肌や脂性肌の人に最適。さらっとした使用感なので、どちらかというと夏のお肌にいい感じです。

小麦胚芽オイル(ウィートジャームオイル)はビタミンEが豊富ですが、粘性や香りが強めで単独では使いづらそうなので、しもやけが進行したら(5~10%程度が適量)加えてみようと思います。

アロママッサージオイルを作るときの注意

精油は、香りがいいだけでなく、肌や体によい有効成分を含んでいますが、植物の中にある自然の状態よりもはるかに濃い状態になっています。そのまま使うと刺激が強いため、肌トラブルの原因になります。そこで、皮膚に使用する際は、精油を安全な濃度に薄めることが大切です。

AEAJのガイドラインでは、ボディートリートメントの際の希釈濃度の目安を1%以下、顔に使用する際は0.1%〜0.5%以下と定めています。ただし、これはあくまでも目安なので、必要に応じてガイドラインよりもさらに低い濃度から使用することをおすすめします。また、事前にパッチテストを行なって安全の確認を行うことも大切です。

自分のお肌に合わせて材料を混ぜたいのですが、お肌に使う場合は特に、精油のグレードなどには注意が必要です。信頼できるお店から買うようにするなど、製品そのものの安全性にも配慮してください。消費期限内のものを使ってください。

もし何か問題が出た場合は、使うのをやめて、必要に応じて医師の診察を受けてくださいね。精油には、幼いお子さま、妊娠中の方は使えないものがあります。持病のある方や体調がすぐれない方も注意が必要です。使用の際は十分ご注意ください。

しもやけ対策に効果的だったこと。(2ヶ月後の話)

しもやけになって2ヶ月後の話です。ステイホームな冬休みだったこともありますが、子どものしもやけが治りました。毎晩のアロマオイルでのマッサージは継続しつつ、「なってしまった時」の対策で特に効果を感じたのは、湯船に浸かってマッサージをしたことです(本人談)。学校で1日過ごすと悪化していましたが、症状が軽いうちにお風呂で血行促進するのは効果的でした。

そして、「足のしもやけ予防」で重要なのは、靴下の機能だと思います。温かさを保ちながら湿気を逃がしてくれる靴下。このワードで検索するとヒットした「トレッキングソックス」を履いてみました。足汗をかいても靴下が吸収してくれて、中はサラサラのままで快適!とのこと。登山用靴下、さすがです。しもやけができなくなりました。

YUEDGE(ユーエッジ)多機能アウトドアスポーツソックスは、丈夫で履きやすく、小学生の子どもにも使いやすいです。素材はコットンで、肌触りがよく、伸縮性と通気性に優れています。この素材感でこの値段はコスパがいいと思います。サイズは23〜27cm、カラーも豊富です。体質や症状によってすべての方に当てはまるものではないかもしれませんが、参考にしていただければと思います。

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