エレガントで高級感あふれるローズの香りは、特別な日を華やかに演出してくれます。新年のスタートに、ローズ精油を使った少し贅沢で華やかな香水を作りました。
精油を使った手作り香水は、合成香料を使った市販の香水ほど香りが強くなく、すぐに弱まる傾向があります。自然の香りに癒され、日ごとに香りが変化していくことも楽しみのひとつです。
基本の香水のレシピ、無水エタノール10mlに対して、精油20滴(10%の香りの濃度)で作ります。
《材料》
・精油:20滴
・無水エタノール:10ml
《作り方》
1. 無水エタノールをボトルに入れます
2. 精油を入れます。
ブレンドが決まれば、容器に入れるだけ!はじめてでも安心の簡単さです。1日1回、容器を振るようにして、1週間ほど寝かすとアルコール臭もなくなります。
わたしは、ローズとネロリ、トップにベルガモット、ベースにパチュリで作りました。特別で華やかな香りです。作っているときから香りに包まれて心が癒されます。
絶世の美女といわれる古代エジプト女王クレオパトラもバラの美容効果でその美しさを保っていたそうです。「花の女王」と称されて、古くから人々に愛されてきました。
もくじ
希少なローズ精油
たった1滴で、女性の心とからだ、美しさを高めてくれるローズ精油。
精油1滴に、バラの花を約40〜50本必要とするそうです。太陽がのぼるにつれ花の香りが弱まってしまうので、早朝に手摘みする大変な収穫作業だそうです。
特に、ブルガリア産のダマスクローズ精油は品質が高く最高級品とされています。
ローズ精油の心へのはたらき
優雅なバラの花の香りのローズ精油は、心を明るくしてくれます。ここ最近、年を重ねるごとに好きになってきました。必要としている香りがいい香りだと感じる・・しみじみ実感。
精神的に不安定なとき、強い落ち込みがあるとき、甘く華やかなローズの香りは、心を明るくして、幸福感や高揚感をもたらしてくれます。「幸せホルモン」とよばれるオキシトシンの分泌を促してくれるという研究結果もあるそうです。
ローズ精油の身体へのはたらき
女性ホルモンのバランスを整えるはたらきがあり、生理不順や生理痛、PMS(月経前症候群)、更年期障害など、心身両面にはたらきかけ、女性特有のトラブル症状の改善などにも良いとされています。
AEAJの研究報告の記事によりますと、香り刺激でエストロゲン濃度が増加したことがわかったそうです。エストロゲンは、女性ホルモンの一種で、女性の心身の健康と美しさに大きな影響を与えます。
ローズ精油のお肌へのはたらき
抗炎症作用や細胞促進作用、収れん作用があることから、スキンケアにも良いとされています。ハリのない肌に弾力やうるおいをもたらし、キメを整えてくれるので、エイジングケアに最適です。ニキビなどの炎症、日焼け後の肌ケアにも有効です。
ローズオットーとローズアブソリュートについて
ローズ精油は、水蒸気蒸留法で抽出されるローズ・オットー、溶剤抽出法によるローズ・アブソリュートの大きく2種類があります。
香水ということで今回は、より生のバラの香りを感じられるローズAbs.(アブソリュート)を選びました。
フェニルエチルアルコールという成分が、一般的に「あ、バラの香り」と感じる甘い香りですが、この成分の割合が多いのがローズAbs.なんです。
フェニルエチルアルコールは水に溶けやすいので、ローズ・オットーの副産物である芳香蒸留水(ローズウォーター)も、バラ感が楽しめておすすめです。精油は高価なので・・
シトロネロールがメインのローズ・オットーは、どちらかというとマッサージやスキンケアに適しています。