子どもと一緒に!ナチュラルな素材で作る『こねこねアロマ石けん』

子どもにもハーブやアロマに親しんでほしいなと思って、何度か「生活の木」のワークショップに参加しました。またやってみたいとのことだったので自宅でも「手作り石けん」に挑戦しました。超簡単なわりに、いいもの作った!感が味わえて親子で大満足です。材料を計って、粘土のようにこねこねするだけです!

子どもが作った猫型の手ごねアロマ石けん momo作

使用する石けんのもとは「石けん素地」というものですが、アロマショップなどで購入できます。

こねこねアロマ石けんの材料

《材料》
・石けん素地・・・100g
・精油・・・10滴
・ドライハーブ・・・少々
・お湯/ハーブティー・・・30ml

《用意する道具》
・ポリ袋2枚
・お湯を入れるカップ

今回使用した精油は、ラベンダー、オレンジ・スイート、ローズマリー、ドライハーブは、ラベンダー・マリーゴールド・ローズマリーです。石けん素地は50gに分け、2種類作りました。2〜3カ月で使い切れる量を作るようにしましょう。

作 り 方

1

ポリ袋に石けん素地を入れ(1個分=50g)、ドライハーブと精油(5滴)を入れます。

石けん素地を入れたビニール袋にマリーゴールドのドライハーブを加える

マリーゴールドを混ぜ込むことにするそうです。精油は、ローズマリー5滴を入れました。

石けん素地とハーブを入れたビニール袋にローズマリー精油を加える

2

ドロドロにならないようお湯を少しずつ注ぎます。

お湯を少しずつ注ぐ

耳たぶくらいの固さになるまでこねこねします。

ビニール袋に入れたまま手でこねる

3

袋から取り出し、手で丸めて好きなかたちに整えます。猫のかたちも上手にできるものですね。

耳たぶくらいの固さになったら袋から出して猫のかたちを作る

2個目を作ります。ラベンダーのハーブティーを濃いめに作った浸出液を混ぜることにしました。いい香りです。精油は、ラベンダー2滴とオレンジ・スイート3滴を入れました。

石けん素地を入れたビニール袋にラベンダーの浸出液を入れる

ほとんど粘土遊びですが、作ったものが生活に役立つのはうれしいですね。

耳たぶくらいの固さになったら袋から出して手でこねる

ハーブを顔のパーツに。子どもらしい発想です。

猫にかたち作った石けんにラベンダーハーブを顔のパーツに使う

4

できあがりました。1週間ほど風通しのいい場所で乾燥させて、ぜひ香りがなくならないうちに使ってください。

子どもが作った猫型の手ごねアロマ石けん

石けん素地について

できるだけシンプルな素材を使ったナチュラルな手ごね石けんの作り方を紹介しました。石けん素地は、地元の「生活の木」で販売されている300gを購入しました。石けん素地150gで市販の石けん2個分ほどができると思います。石けん素地を使って作る石けんは、混ぜるものによってお肌に与える影響が変わってきます。いい影響を与えてくれる、お肌に優しい素材を混ぜたいですね。今回ご紹介したように袋を分けて、それぞれに違う精油や浸出液を混ぜて作るとより楽しめます。作った石けんをプレゼントにしても喜ばれそうですね。

今回使用したおすすめの精油3種

植物の香りを石けんに加えることで健康と美容に役立てることができるといわれています。組み合わせはあまりむずかしく考えずに、好きな香りを楽しむ要領でOKです。今回使用した精油は子どもにも優しい作用のものになります。

ラベンダーのイラストラベンダー
爽やかであたたかみのあるフローラルの香り。交感神経を落ち着かせる、リラックスの代表選手。鎮静、鎮痛、抗うつなど幅広い効能で万能といわれます。作用が穏やかで子どもにも安心して使用できるのも大きな魅力。頭痛、筋肉痛、月経痛などの鎮痛、やけどや傷の手当て、スキンケアにも有効。

オレンジ果実のイラストオレンジ・スイート
食用のスイートオレンジから抽出され、みずみずしい果実そのままの香りが楽しめます。リフレッシュ効果があり、明るく前向きな気分にしてくれます。一方でリラックス効果も高く、安眠の助けにも最適。作用が穏やかで子どもにも安心して使用できるほか、ビターオレンジと違って光感作が少ないのも特徴。

ローズマリーのイラストローズマリー
すっきりとした刺激的なハーブ調の香り。強力な抗酸化力をもち、さらに血液循環を促す効果にも優れます。中枢神経を刺激して集中力や記憶力を高める作用があり、勉強部屋や仕事場の香りにおすすめ。眠気覚ましにも効果的。肌を引き締め、脂性肌などのスキンケアや体臭予防にも効果を発揮。

浸出液におすすめのハーブ3選

ハーブを濃く出した「浸出液」を使うことで、赤ちゃんからお年寄りまで使えるお肌に優しい石けんが作れます。

ラベンダーのイラストラベンダー
心を落ち着かせる鎮静作用をもつ成分、酢酸リナリルやリナロールを多く含みます。リラックス効果は抜群。精神的ストレスが原因で眠れなかったり、胃の痛み、頭痛などにも。女性特有の不調にもはたらきかけます。抗菌作用や抗炎症作用があり、痛みを和らげたり、皮膚トラブルの改善にも有効です。
スキンケアでは傷の治療や肌トラブルに効果があります。お肌の新陳代謝を促し、花粉症などでヒリヒリしたような乾燥したお肌も優しく整えてくれます。

ジャーマンカモミールの花のイラストジャーマンカモミール
痛みや炎症などのからだの不調から、興奮状態や緊張、落ち込みなどのこころの不調まで癒してくれる万能なハーブ。女性特有の悩みにもおすすめです。りんごのような香りが特徴。やさしく落ち着かせる性質なので、子どもが安らぐお茶としてもいいと思います。
肌の抗炎症作用に優れ、肌のかゆみや炎症などのトラブルを優しくケアしてくれます。芳香蒸留水(ハーブウォーター)はオムツかぶれなどにもおすすめです。

カレンデュラの花のイラストカレンデュラ
別名、マリーゴールド。クレオパトラも愛した若返りのハーブ。美肌のためのスキンケア、口内炎や喉の炎症に効果的。抗菌作用は風邪やインフルエンザなどの感染症予防にも。鮮やかなオレンジ色の花びらは、脂溶性の成分が多く含まれるカロテロイド色素。ハーブティーでは抽出しづらいので、オイルを使用したり、アルコールに漬け込んだりして、外用としての使用もおすすめ。軽い傷ややけどの手当て、日焼けには湿布や軟膏などでよく使われます。

アロマ石けんを作るときの注意

アロマ石けんを作るときには、いくつか注意が必要です。

●お肌に使う場合は特に、精油のグレードなどには注意が必要です。信頼できるお店から買うようにするなど、製品そのものの安全性にも配慮してください。消費期限内のものを使ってくださいね。
●精油を使用する際、敏感肌の方やお子さまは、少ない量からお試しください。原液が直接手につかないように気を付けてくださいね。
●精油の香りは石けんが乾燥すると弱まりますが、作っているときに刺激が強いと感じたら、換気やマスクの着用をおすすめします。
●石けんの色は精油の色と量に影響されます。乾燥すると変色することもあります。

お肌につけても大丈夫かを確認するためにも、まずは手洗い時に使ってしばらく様子をみられることをおすすめします。大丈夫なようでしたら、お体やお顔に使ってください。何か問題が出た場合は、使うのをやめて、必要に応じて医師の診察を受けてくださいね。