作るときから癒し時間!ティーカップを使った『おいしいハーブティーのいれ方』

蓋付きのカップでハーブティーの茶葉を蒸らしている

茶こしと蓋のついたハーブティーカップを使ったいれ方です。わたしはいれたての味や香りが楽しみなので、毎回1杯分を作ります。持ち出し用に作る場合は、ポットに多めに作って水筒に移します。

ドライハーブ大さじスプーン1杯

カップ1杯(約200cc)分のドライハーブ=料理用の大さじスプーン(15cc)1杯程度を用意します。

茶こし付きのカップに入れた茶葉

茶こし付きのカップに入れます。

熱湯を注いだときに著しく温度が下がらないように、ティーカップは、あらかじめ湯通しして温めておきます。
茶こしは、深くて目の細かいものがおすすめです。細かい茶葉もあるので、茶殻が出てしまうと飲みづらくなります。

沸騰した熱湯を注いだカップ

沸騰した熱湯を注ぎます。お湯の量は1杯あたり180cc〜200ccが目安。

蓋をして蒸らすハーブティー

香りを逃さないように蓋をして蒸らします。花や葉なら3分程度、根や種子なら5分程度。

茶こしを取り外してカップに傾けてセット

茶こしを取り外します。蓋に溜まった水滴にもハーブの香り成分は含まれています。最後の一滴まで注ぎましょう。

入れたてのハーブティー

ジャーマンカモミール

白い花が添えられたカモミールティー

ハーブティーや精油を選ぶとき、そのときの自分に必要な味や香りが、よい香りと感じたり、おいしいと感じるといわれますが、わたしの経験的にも効能で選んでしまうより、直感で気に入ったものが最終的には心やからだを癒してくれている気がします。

ジャーマンカモミールはピーターラビットの童話にも登場し、世界中で親しまれているハーブです。心身をリラックスさせるとともに消炎作用を発揮するので、ストレスによる胃炎、胃潰瘍や不眠、それに冷え性や月経痛など婦人科の症状に用いられます。牛乳と相性がいいのでミルクティーとしても楽しめます。

りんごに似た香りがするカモミールですが、わたしはまず香りから癒されます。自然の甘みでまろやかな口当たりなのでシングルでもおいしく飲めますが、ブレンドすることによる相乗効果や、飽きずに飲めるのでブレンドもおすすめです。

ブレンド初心者におすすめ!万能なジャーマンカモミール

ジャーマンカモミールの茶葉

ハーブ一覧を眺めていても、どのハーブを選べばいいかわからないときは、ジャーマンカモミールは最初のハーブとしておすすめです。味の好みやアレルギーなどもあるのですべての方には当てはまりませんが、そのままでも飲めますし、ブレンドのベースにも使いやすいです。からだの不調から心の不調まで癒してくれる万能なハーブです。

レモンではないけど、レモン香るハーブ

ジャーマンカモミールと相性のよいレモン系ハーブ

レモングラス、レモンバーム、レモンバーベナやレモンマートルなど、レモンではないのに、葉からレモンの香りを出すレモン香るハーブはジャーマンカモミールとの相性がいいです。「レモンよりもレモン」といわれるレモンマートルは、香りの成分である「シトラール」がレモンの20倍ほど含まれています。シトラールの含有率はレモンが3〜10%に対して、レモンマートルでは90~98%もあります。レモングラスが80%だそうです。

シトラールのはたらき

シトラールには、抗菌、鎮痛、鎮静作用があり、このはたらきによって、免疫力の低下が原因で引き起こされる病気や風邪を予防する効果があるとされています。また、その香りをかぐことで、高ぶった感情を落ち着かせるはたらきもあります。レモン系ハーブは、ジャーマンカモミールとのブレンドですっきりとした味わいになり、ホッとできるハーブティーとしておすすめです。

ジャーマンカモミールとのブレンドにおすすめハーブ3選

木製スプーンに6種類のハーブ

わたしの好みになってしまいますが、1種類でのハーブブレンドとなると、合わせるほうのハーブも味がしっかりあって、でも強すぎないものがいいと思います。

1. マルベリー

青りんごのような香りのカモミールと緑茶風味のマルベリーのブレンドは、香りも後味もよくて納得のおいしさでした。健康茶として親しまれているマルベリーは、栄養価も高く、血糖値の上昇を抑えるはたらきがあるので、炭水化物や甘いものが好きな人にはおすすめです。

リコリスを小さじ1/2程度プラスするとほんのり残る甘さがおいしさを引き立てます。ノンカロリーのデザートティーとして楽しめます。

《1杯分の材料》
・ジャーマンカモミール:軽く大さじ 1
・マルベリー・・・大さじ 1/3
・リコリス・・・小さじ 1/2(お好みで)
・お湯・・・200cc

2. ペパーミント

爽やかなペパーミントとジャーマンカモミールの組み合わせは抜群です。ミント独特の後味もなくなり、またカモミールの風味が苦手な人にも飲みやすくなります。リラックスや気分転換にはもちろんですが、消化器系の調子が悪いときには、このブレンドが特におすすめです。この2つのハーブを合わせることで相乗効果がで期待できます。

ステビアリーフで甘さを足すとスイーツ感覚で飲めます。小さじ1/2程度プラスするのもおすすめです。

《1杯分の材料》
・ジャーマンカモミール・・・大さじ 1/2
・ペパーミント・・・大さじ 1/2
・ステビアリーフ・・・小さじ 1/2(お好みで)
・お湯・・・200cc

3. レモンマートル

レモン香るハーブ系のレモンマートルです。抗うつ作用があるため、気分が憂うつな時、抗菌・抗ウィルス作用で、風邪やインフルエンザなどの予防、喉の痛みにも役立ちます。ふわっと立ち昇るレモンのような爽やかな香りとやさしい味に、心もからだもゆったり。飲んだ後のスッキリとした爽快感は食後にも最適です。

柚子茶をプラスしたデザートドリンクや、オレンジピールのトッピングで、スイーティーな香りが元気を与えてくれるブレンドもおすすめです。

《1杯分の材料》
・ジャーマンカモミール・・・大さじ 3/4
・レモンマートル・・・大さじ 1/3
・オレンジピール・・・小さじ 1/2(お好みで)
・お湯・・・200cc

ラベンダー

ラベンダーの精油とドライハーブ

ラベンダーは、思い出深く大好きな香りです。アロマテラピーではポピュラーな香りですが、好ききらいもあるので、ラベンダーが苦手な方は、柑橘系などほかの香りと組み合わせるといいかもしれませんね。

ラベンダーには、心を落ち着かせる鎮静作用をもつ成分、酢酸リナリルやリナロールを多く含みます。ラベンダーの香りを嗅ぐと副交感神経が活発にはたらくので、自律神経を整えたり、免疫力を高める効果も期待できます。また、気分を安定させるセロトニンや、睡眠ホルモンと呼ばれているメラトニンの分泌を促すといわれていて、不眠の改善、良質な睡眠にも役立ちます。

また、精神的な不調だけではなく、痛みを和らげたり、皮膚トラブルを改善する効果も期待できるといわれています。うちでは子供のしもやけや虫さされの痒みに使ってみました。ただ、お肌に使う場合は特に、精油のグレードなどには注意が必要です。

アロマテラピー

ラベンダー+ゼラニウム+ライムのやさしい香りで、張り詰めた気持ちが落ち着きます

ピンクや紫の花と精油

ラベンダー3:ゼラニウム1:ライム2がお気に入りのブレンド比率です。フローラル系のラベンダーとゼラニウムに、爽やかなライムをプラスした香りは、ふっと力が抜けるような穏やかな香りです。アロマペンダントに垂らして持ち歩くのですが、満員電車や人混みに疲れたときに嗅ぐと少しスッキリします。家族がいたりで部屋での芳香浴がむずかしい場合、アロマペンダントやアロマバスはおすすめです。

子どものしもやけ対策に。ラベンダーのマッサージオイルで血行促進

光あふれるテーブルにあるラベンダーの花と精油

ラベンダー、ヘリクリサム、フランキンセンスのブレンドで作ります。キャリアオイル(植物油)は、マカデミアナッツオイルです。作り方の詳細は、2020-11-23の記事で紹介しています。

《材料》
・ラベンダー(精油)・・・3滴
・ヘリクリサム(精油)・・・1滴
・フランキンセンス(精油)・・・1滴
・マカデミアナッツオイル・・・25ml

ラベンダーのブレンドレシピ

ストレスをやわらげたいときに。ジャーマンカモミールとラベンダーのハーブティー

ラベンダーのカモミールティー

『カミツレと桑の葉茶』をベースにラベンダーをトッピングします。ラベンダーは香りが強いので、やさしい風味のカモミールティーには、カップ1杯に対して小さじ1/3程度、かなり少量のほうがバランスはいいと思います。

甘いものが好きな方へのおすすめですが、リコリスを小さじ1/2程度プラスするとおいしいです。ノンカロリーのデザートティーとして楽しめます。

《1杯分の材料》
・ジャーマンカモミール・・・軽く大さじ 1
・マルベリー・・・大さじ 1/2
・ラベンダー・・・小さじ 1/3
・リコリス・・・小さじ 1/2(お好みで)
・お湯・・・200cc

心もからだも疲れたら。ビタミンCたっぷりローズヒップとラベンダーのハーブティー

ラベンダーのローズヒップティー

『ローズヒップティー』をベースにラベンダーをトッピングします。香りの強いラベンダーですが、風味のしっかりしたハイビスカスやルイボスがベースなので、カップ1杯に対して小さじ1/2ほどでブレンドします。

甘いお茶が好きな方は、ステビアリーフを小さじ1/2程度プラスするのもおすすめです。甘い紅茶のような風味になります。

《1杯分の材料》
・ロースヒップ・・・大さじ 1/3
・ハイビスカス・・・大さじ 1/4
・ルイボス・・・大さじ 1/2
・ラベンダー・・・小さじ 1/2
・ステビアリーフ・・・小さじ 1/2(お好みで)
・お湯・・・200cc